「 10代の髪に戻ったみたい 」
「 昔の私の髪はこんな感じでした 」
当サロンのお客様の言葉ですが、この言葉はかねてからの自らの疑問を払拭することになった。わかってはいても、トリートメントをしていてふと不安になる事が時々ある。
「ツヤやハリ・コシを出すことで得られるメリットって何だろう」
「シリコンオイルによるツヤと本来の髪の毛のつやの違いってあるのだろうか」
などなど。
先のお客様の言葉は、トリートメントの意義にかかわる不安や疑問に、ある観念が欠如していることを思い知らされる事になった。
その観念とは
欠如1:髪の毛はどこまで 補充 補修 できるのか?
欠如2:際限のない補充はあり得ないのではないだろうか?
欠如3:補修を重ねることで、本来の髪を固い補修壁の中に隠してしまうことにならないのだろうか?
当店のあるお客様の施術経緯を明らかにすることで、トリートメントの意義と効果を振り返りたいと思う。補充・補修を重ね、ダメージの源になるパーマ・カラーリングに細心の注意を払い、気候に敏感に対応しながら続けたトリートメントの記録を記します。
--- befor ---
他店でパーマ/ヘナをしていたらしい。
トリートメントのみ当店を利用するつもりでお付き合いが始まった。
髪質 : 細い
くせ : ねじれ10%
うねり30%程度
シャンプー : 他店
トリートメント : 他店
使用ドライヤー(パナソニックイオン=当店と同型)
2009/06/05 初来店 aloe + keratin + toreh
Lacasta/SL_S購入
2009/08/08 アイロンで仕上げながらコーティング
(secret-recipie) 140℃
2009/Sep 他店でパーマ/ヘナの施術あり 毛先変色乾燥していた。
2009/10/21 枝毛カット→トリートメント塗布→コーティング ( (secret-recipie) Lacasta/AL購入
以降ほとんど毎日ALを塗布しているらしい。
2009/11/11 weve(secret-recipie) → keratin → trim
La Casta SL_M購入 以降SLを使用している。
2009/12/09 color(secret-recipie) → olive+vinegar+toreh
2010/01/15 olive+keratin→ハリコシ過去最高に達す。
toreh+collagen_140℃→手触りツヤ上昇
2010/01/16 ご家族で散歩中・ツヤハリ良好の様子
仮定ー1
構成成分の補給量(補充量)には限界がある。
髪の毛本来の太さや弾力は、ある一定の範囲内でのみ補修(または補てん)が可能であり、その範囲とはその人の最活動期(16~20歳ころ)を最高とする。
仮定ー2
本来の構成成分に適合できる補充成分は細胞の正常な活動を阻害しない。
結論の前に上記二つの仮定を提起し、この仮定がただしいとすれば
この顧客の髪のハリツヤはご本人が言うように青春期の髪に近い状態になっているのだと思う。
初来店からわずか6ヶ月足らずの期間内でのことであるため、信じがたいのだが事実髪質は変わっている。
かねてからの疑問「つややハリ・コシを出すことで得られるメリットって…」
「シリコンオイルによるツヤと本来の髪の毛のつやの違いって…」に対して、
この言葉が変わりに答えてくれている。
「 10代の髪に戻ったみたい 」
「 昔の私の髪はこんな感じでした 」
今後は客観的に検証する方法を探す事とするつもりである。
とともに、何よりたいせつなこと
ご本人の笑顔がとても素敵であったことをつけ加えておく。
2010/01/17
当ラボでは、様々な実験やサロンでの事例をあわせていろいろな観点から報告を積み重ねてていきたいと思っております。
たとえば、オイルの親和性と浸透性について、肉眼では見えない事例を、判りやすい確認方法を踏まえて解説することやクシの通り易さが、髪のつやに関与する事、さらに毛穴に皮脂がたまると毛が抜けるってほんと? など普段何気なく認めてしまっている事柄にも別の機会で触れたいと思います。
同業の方からのご意見、ご指摘などもいただければ幸いです。